ファンタジーライフiはどんなゲームか分かりやすく解説

「ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女」の発売されました。プレイヤーからの評判も好評で、そういった評価を耳にして「一体どんなゲームなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
本作は、2012年に3DSで発売されたRPG「ファンタジーライフ」の待望の続編。長年のファンはもちろん、初めて触れる方にも自信を持っておすすめできる、まさに"完璧に近い続編"との声も上がっています。
そこで今回の記事ではシリーズ初心者の方にも分かりやすく以下の3項目について書いています。
- ファンタジーライフiがどんなゲームなのか概要を解説
- ファンタジーライフiをプレイした人の感想をSNSから抜粋して紹介
- 10時間ほどプレイしてみた筆者自身の感想
ファンタジーライフiはどんなゲームなのか概要を解説

一言で言えば「自由な冒険と生活を楽しむRPG」
本作は、プレイヤーが「ライフ」と呼ばれる様々な職業を自由に選び、広大な世界で冒険とスローライフを満喫できるRPGです。
前作の魅力である「ライフ」システムはそのままに、グラフィックやシステムが大幅に進化。戦闘系の「王国兵士」「傭兵」「魔法使い」「狩人」から、採取系の「木こり」「採掘師」「釣り人」、生産系の「鍛冶師」「大工」「料理人」「裁縫師」など、多種多様な14種類のライフを自由に切り替えて楽しめます。
まとめると、14種類のライフ(職業)を育成してその都度切り替えて、広大なフィールド探索や採集、敵との戦闘をしならがらメインクエストの物語を進めていくRPGとなります。
従来のJRPGにあるような職業・ジョブといったものの育成が好きだったり、広いフィールドを探索したり素材を採集・クラフトするのが好きだったり、カジュアルだけれども決してボタンポチポチでは勝つことができない塩梅のアクションRPGが好きなプレイヤーはハマれるゲームだと思います。
進化した3つのフィールドで遊び尽くせ!

ファンタジーライフiの大きな特徴は、ゲームを構成する3つの異なるフィールドです。それぞれのフィールドが独自の遊びを提供し、全てが有機的に繋がっています。
1. 過去の世界:ストーリーと多様なライフを楽しむメインフィールド
物語の始まりは、1000年前の過去の島。ここでは、前作ファンタジーライフの良さをそのまま引き継いだ、ストーリー主導の冒険が展開されます。様々なライフを楽しみながらクエストをこなし、物語を進めていくのがメイン。3DS版をプレイしたことがある方なら、懐かしさを感じつつも、グラフィックの進化に驚くはずです。
2. 現代の世界:自分だけの島をクリエイト!
ストーリーを進めると解放される「現代」のフィールドでは、プレイヤーが「島クリエイト」を楽しめます。これは、自分だけのオリジナルの島を作り上げていく要素。家を建てたり、インフラを整備したり、様々な建築物を配置したりと、「どうぶつの森」のようなシミュレーション要素が好きな方にはたまらないでしょう。仲間を島民にして、家を建ててあげることも可能です。
3. バカデッカー大陸:広大なオープンワールドを探索!
そして、本作の目玉とも言えるのが「バカデッカー大陸」です。ここは、まるでゼルダの伝説のような広大なオープンワールドとなっており、自由気ままに探索を楽しめます。素材を集めたり、様々な敵と戦ってレベルアップしたりと、これまでのファンタジーライフにはなかった、より本格的な冒険が味わえます。
このオープンワールドの導入は、多くのプレイヤーから「作品としての魅力が何倍にも増した」「本当に求めていたもの」と絶賛されており、探索の自由度とやり込み要素を格段に高めています。
Switch版は出てる?価格は?
ファンタジーライフiはスイッチ版も発売されています。各プラットフォームと価格は以下の通りです。
Switch | ・通常版:7,678円(税込) ・デジタルデラックスエディション:8,778円(税込) |
PS5版・PS4 | ・通常版:7,678円(税込) ・デジタルデラックスエディション:8,778円(税込) |
Xbox Series X|S | ・通常版:7,678円(税込) ・デジタルデラックスエディション:8,778円(税込) |
Steam | ・通常版:7,678円(税込) ・デジタルデラックスエディション:8,778円(税込) |
クロスプレイはできる?
ファンタジーライフiはクロスプレイに対応しているため異なるプラットフォーム間のプレイヤー同士でマルチプレイが楽しめます。また、クロスセーブにも対応しているため家ではPS5版で遊び、外出先ではスイッチ版で遊ぶといった事も可能です。(ゲームソフトはプラットフォーム毎に購入が必要)なお、クロスセーブの利用には「Epic Games」のアカウントが必要になります。
プレイヤーが語るファンタジーライフiの評価

ここでは、ファンタジーライフiのSNS上の感想を筆者が抜粋したものを掲載しています。
肯定的な意見
- 「面白すぎてやめ時が見つからない!」
- 繰り返し遊ぶ楽しさ、ストレスなく遊べる点が共通して評価されています。
- 「予想以上に出来がいい」「完璧に近い続編」
- レベルファイブ作品に対する発売前の不安の声もありましたが、それを払拭するクオリティに驚きの声が多数。
- 「グラフィックが本当に綺麗で、3DS版で作りたかった完成形」
- 現代の技術で表現された世界観に感動する声が聞かれます。
- 「MMOをソロで遊んでいるような感覚」
- 広大なフィールドと多様なタスクが、まるでオンラインゲームを一人で遊んでいるような没入感を提供。
- 「前作のファンなら絶対ハマる、新規プレイヤーにも刺さる」
- 昔からのファンはもちろん、初めてプレイする人にもおすすめできるバランスの良さが魅力です。
- 「豊富なやり込み要素」
- 14種類のライフを極めたり、ランダム生成ダンジョン、オープンワールド探索など、クリア後も長く楽しめるコンテンツが充実しています。
- NPCが非常に便利
- 仲間キャラクターが素材集めなどを手伝ってくれるため、ソロプレイでも困ることが少ないという声も。
否定的な意見・気になる点
- 序盤の導入に戸惑いの声も
- 一部のプレイヤーからは、前作と比較して最初のストーリー導入部分が分かりづらい、あるいはプレイヤーが置いてけぼりにされる感覚があったという声も聞かれました(ただし、その後は一気に面白くなったという意見がほとんどです)。
- 特定のバグ報告(先行アクセス版)
- 先行アクセス版では、ごく稀にキャラクター作成時にエラー落ちするバグが報告されています。製品版では修正されている可能性がありますが、念のため注意が必要です。
- 島クリエイトの範囲に限り
- 「どうぶつの森」のような広大なクリエイトを期待していたプレイヤーの中には、島クリエイトが行える範囲が点線で囲まれた限られたエリアであることに物足りなさを感じる声もありました。
- オンラインマルチプレイの時間制限
- オンラインマルチプレイは1時間で強制解散となるため、「もっと長く遊びたい」と感じるプレイヤーもいますが、一方で「長すぎると抜けづらく疲れる」と肯定的に捉える意見もあり、賛否両論です。
- 一部ライフのレベル上げが大変
- 特に生産系のライフ(裁縫師など)は、大量の素材を集めて数多く生産する必要があり、レベル上げがしんどいと感じるプレイヤーもいるようです。
- ダッシュ操作やカメラ操作に違和感を感じる
- ダッシュ操作がL2ボタンであることと、カメラが思ったように動かせないことに違和感や不便を感じている声も少なからずありました。
- 複数セーブデータは非対応
- 複数のセーブデータを作成できない点について、不便さを感じる声もあります。
ファンタジーライフiを10時間ほど遊んでみた筆者自身の感想

PS5版を10時間ほど遊んでみた時点での筆者自身の感想を紹介します。
戦闘はカジュアル寄りだがある程度の難易度もある

まず戦闘について、ファンタジーライフiはグラフィックから見ての通りかなりカジュアル寄りなデザインとなっています。このため戦闘もどちらかというとカジュアル寄りな設計になっています。
ただし、どの敵も結構素早くこちらに接近してきますので、敵との距離を取ったりAOE(床範囲)を避けるために都度回避を行ったりする必要があります。このため決してボタンをただポチポチしてれば勝てるようなゲームではないです。
また大型の敵(ボス)については攻撃範囲が表示されない場合もあるので、自分の目で範囲を見定めて回避を行う必要があります。また、攻撃頻度が高いのでダメージを負った時の回復タイミングなども吟味しないと割とあっさりと負けてしまう場合もあります。
「高難易度は疲れるから嫌だけらカジュアル寄りがいいけど、ボタンポチポチで勝ててしまうほど単純なのも嫌だ」というプレイヤーにとっては非常によい塩梅の戦闘バランスだと感じました。
ライフの切り替えがストレス無く快適

ライフ(職業)の切り替えがボタンひとつでできるので、本当にストレスが無くて快適です。たとえば戦闘系ライフの状態で採集をしようと思って鉱脈に近づいて採掘ボタンを押すと、自動で瞬時に採掘師へライフが切り替わります。逆に採集・クラフト系ライフで敵に遭遇した場合も、攻撃ボタンを押すとこちらも自動で瞬時に戦闘系ライフに切り替わります。
職業やジョブが実装されている他のゲームもたくさんプレイしてきましたが、切り替えに特定の場所にいく必要があったり、その場で切り替えできたとしてもメニューを画面をいくつか進めなければ切り替えできないゲームが大半でしたが、ファンタジーライフiは戦闘から採集・クラフトへ、採集・クラフトから戦闘への切り替えが本当にストレス無くワンボタンで瞬時に行えるので、今やりたいことがすぐに出来る設計になっています。ここは本当に筆者が感心した点です。
カジュアルな見た目のグラフックなので自分に合うか不安な方へ

ファンタジーライフiはグラフィックがカジュアルな見た目なので、内容も「子ども向きなのでは?自分に合うか不安」と思っている人も多いと思います。筆者自身も購入する前までは実はそうでした。
グラフィックについては昨今のPS5やXbox、PCゲーのような高解像度・高精度なグラフィックでは確かにありません。ただ、カジュアルな分、キャラクターが本当に可愛らしく描写されているので事前の心配はよそに筆者はグラフィックの部分も結構楽しめています。例えば、骨のドラゴンこと「ホネゴン」はいわゆるドラゴンゾンビなので通常であればおぞましい外見になることが避けられないキャラですが、この作品のホネゴンは本当に可愛らしく愛嬌のあるキャラクターとして描かれています。「ドラゴンゾンビって可愛く描けるんだなぁ…」と筆者が感心した点です。
ただし、脚本の部分、話のノリはかなり子供向けな印象を受けました。筆者はそういった内容でも平気なので、プレイを中断するまでには至りませんでしたが、子供っぽいノリが苦手で耐えられないといった人はこのゲームは避けたほうが良いかもしれません。おそらく最初の導入部の部分で嫌になってしまうと思います。
ゲームを効率よくプレイしたいならロードの速いハードでのプレイがおすすめ
上で述べた通り高解像度・高精度なグラフィックや高フレームレートをウリにするゲームではありませんので、基本的にどのゲームハードでも問題なくプレイできるゲームだと思います。
ただ、このゲームは倒した敵や採集した素材のリポップに5分程度かかりますが、ゲームをロードすると敵や素材が即座にリポップします。5月23日時点で修正されていないので、今のところはゲームの「仕様」扱いになるかと思います。
このため、もしこのゲームを最大限効率的にプレイしたいと考えているのであれば、PS5などのロードが速いハードでプレイしたほうがストレスが少ないです。筆者はPS5版をプレイしていますが、タイトル画面からロードをすると2秒程度でゲームが開始されるので、セーブ&ロードでリポップを繰り返してもほとんどストレスは感じていません。
不満点も無いわけじゃない

ファンタジーライフiについていろいろ褒めてきましたが、不満点が無いわけではありません。以下が現時点で筆者が不満を感じている点です。
カメラの挙動が悪い
このゲームではカメラを思ったとおりに動かすことができず、特に下からキャラクターを見上げるような視点にすることはできません。まぁこういった視点にすると色々と「問題」が起きるのでこの仕様でも良いのですが、上半分についてもカメラを思った通りに動かせません。
地形のせいなのか採集中にカメラがキャラ直上からの見下ろし視点になってしまうことが結構あり、元の視点に戻そうとすると前述した通りカメラの挙動が悪いのでなかなか元の視点に戻せずイライラすることが多いです。
ファストトラベルのテンポが悪い
このゲームでは広大なフィールドが用意されていて、かつ、過去や現在といった「時代」も移動して楽しむゲームですので、ファストトラベルの使用頻度がかなり高いです。
ですが、ファストトラベルするとホネゴンが飛んできてそれを見上げるキャラの挙動が必ず入るのでファストトラベルするのに少し時間がかかります。この挙動単体でみると数秒なのですが、前述した通りファストトラベルは頻繁に何度も行うことになるので、たとえ数秒でも何回もこういった挙動を繰り返すと最終的にはファストトラベルのテンポが悪いという印象を与えてしまっています。
ハードウェアの技術仕様的には瞬時にファストトラベルさせることは可能だと思いますので、この部分は改善してほしいと感じました。
不満点としては以上です。ゲームを進めていくと他にも出てくるかもしれませんが、いずれにせよ、プレイをやめてしまうような重大な不満は無く、筆者自身は大変満足しています。
ファンタジーライフiはどんなゲームか総括
今回の記事の内容をまとめます。
- ファンタジーライフiは14種類のライフ(職業)を育成してその都度切り替えて、フィールド探索や採集、敵との戦闘をしならがらメインクエストの物語を進めていくRPG
- 過去の世界、現在の世界、バカデッカーな大陸といった3つの広大な世界をまたにかけて冒険する
- 面白すぎてやめ時が見つからない!、完璧に近い続編、前作のファンなら絶対ハマるし新規プレイヤーにも刺さる、豊富なやり込み要素といった肯定的な感想が多数
- 一部ライフのレベル上げが大変、オンラインマルチプレイの時間制限、ダッシュ操作やカメラ操作に違和感を感じるといった否定的な感想もある
- 筆者自身としては細かい不満点はあるものの、それを補って余りある出来栄えのゲームなので満足してプレイしている
- セーブ&ロードの「仕様」を駆使するならロードの速いゲームハードでプレイすることを推奨
筆者自身はフルプライスでこのゲームを購入しましたが、現状では大変満足しています。今回の記事がファンタジーライフiが気になっている、購入を検討している方の参考になれば幸いです。
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