コロナウイルスの影響でインターネット回線がラグい、は本当か?
「コロナウイルスの影響でインターネット回線が混雑してゲームがラグいんだけど」
こういった意見を少し前から耳にするようになりました。
コロナウイルスの影響で自宅待機になったりテレワーク等の活用で在宅勤務になるケースが発生し、
人々がインターネットを使用する頻度が増大したため、インターネットの回線がコロナ騒動前より混むようになり
その影響でゲームのラグくなっている、というのが事の発端です。
実際にインターネットの混雑を話題にしたニュース記事も出ています。
YouTube、新型コロナ感染拡大をうけ再生画質を480pに
またFF14関連でもまとめサイトでラグについて取り上げられています。
【FF14】外出自粛でネットへの接続が増えた影響?この週末、回線が重いと感じる人が続出している件
さて、実際にインターネット回線の混雑に伴うラグは増えているのでしょうか?
道路や電車の混雑と違って回線の混雑は目に見えませんので
今回の記事ではそういった疑問に答えるために一つの客観的な資料を紹介します。
PING値を記録したグラフ
こちらは2020年3月28日昼から2020年3月29日昼までの時間帯で
GoogleDNS(8.8.8.8)へPINGをうった場合のPING値をグラフ化したものです。
PING値とは通信の遅延に関係する値で、値が大きくなると遅延が発生します。
要するにPING値が大きくなるにつれてラグくなると考えてもらって構いません。
上記グラフは縦軸がPING値を示しています。
つまり、縦軸にグラフが伸びている場合はPING値が大きい=ラグいということになります。
3月28日(土)の昼12時ごろから夜中の0時頃までPING値が高い状態であることが分かります。
あくまで筆者が管理する一拠点からGoogleまでの経路に関するPING値なので
全ての環境で同じという訳にはいきませんが、
これだけPING値が高い状態が続けば、ラグも発生しやすい状態であることは事実だと思います。
また、いくら休日とはいえ昼間の12時からこれだけPING値が高い状態は
コロナ騒動前はほとんど見たことがありませんでした。
今回のグラフはコロナウイルスの影響でインターネット回線が混んでいるというのも
また事実だということを示す客観的に資料の一つかと思います。
IPv6 IPoE + DS-Lite環境は相変わらずラグは少ない…が
こちらはIPv6 IPoE + DS-Lite環境でPINGをうった場合のPING値です。
以前記事でも紹介しましたが、IPv6 IPoE + DS-LiteはまだまだPING値が低く快適な状態です。
いつもならば「IPv6 IPoE + DS-Liteへの乗り換えを検討してみては?」と言いたいところですが
中国の工場が閉鎖している影響でIPv6サービスの新規受付を停止しているケースもあるようです。
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