自宅サーバを公開する場合のNVR500の初期設定について
この記事では、
IPv6 IPoE + DS-Lite環境下で自宅サーバを公開する場合における
YAMAHA製ルーターNVR500の初期設定例を紹介します。
Contents
IPv4 PPPoE接続を設定する
WebブラウザでルーターIPへアクセスします。ルーターのデフォルトIPは192.168.100.1です。
ユーザー名とパスワードを入力を求められるので、両方とも空欄のままログインします。
基本接続 > 詳細な設定 > PP[01]追加より、契約しているプロバイダから配布されている
PPPoE接続用のアカウントを登録しておきます。
Telnetでルーターにログインする
Teraterm等を使ってルーターのIPアドレスに対してTelnetでログインします。
> administrator
と入力してEnter。これで設定変更が可能な管理者モードに切り替わります。
ゲートウェイの設定
# ip route default gateway tunnel 1
NGNとの接続設定
# ip route default gateway tunnel 1 # ipv6 prefix 1 ra-prefix@lan2::/64 # ipv6 lan1 prefix ra-prefix@lan2::/64 # ipv6 lan1 rtadv send 1 # ipv6 lan2 address auto # ipv6 lan2 dhcp service client ir=on
AFTRに対するトンネルの設定
# tunnel select 1 tunnel1# tunnel encapsulation ipip tunnel1# tunnel endpoint address (AFTRのアドレス) tunnel1# tunnel enable 1
AFTRのアドレスは、自分の環境に合わせて入力します。
なお、2019年01月01日時点のAFTRのIPv6アドレスは以下の通りですが、将来予告なく変更することがありますので、
接続ができなくなった場合にはIPv6アドレスに変更がないか確認ください。
NTT東日本エリア NTT西日本エリア 2404:8e00::feed:100
2404:8e01::feed:100
2404:8e00::feed:101
2404:8e01::feed:101
DNSの設定
# dns server dhcp lan2
公開するサーバIPのみIPv4 PPPoEへルーティングさせる
# ip filter 200 pass 192.168.100.100,192.168.100.101,192.168.100.102 # ip route default gateway tunnel 1 gateway pp 1 filter 200 # save
サーバのIPアドレスのみ前もって設定しておいたPP[01](IPv4 PPPoE)へ向けて
それ以外のIPは全てIPv6 IPoE + DS-Liteへ向けます。
ここでのサーバIPアドレスは、192.168.100.100~192.168.100.102という想定です。
最後にsaveを入力して設定を保存します。
NVR500の管理画面でステータスを確認する
再びWebブラウザでNVR500にアクセスし、ステータス画面を確認します。
プロバイダ接続・IPIPトンネル接続の両方が「通信中」になっていれば正しく設定できています。
なお、私はIIJmioのIPv6 IPoE + Ds-Liteサービスを利用していますが、
2017年時点でIIJサポートに確認したところ、
IPv6 IPoE + Ds-LiteとIPv4 PPPoEの通信を併用しても
月額料金に変わりはない(追加料金ナシ)との回答でした。
以上で設定は完了です。
お疲れ様でした。